備 忘 録

推しゴトについて

Snow Manさんを推す。

 

私がSnow Manさんを推すことになるまでの話である。

 

 

何から話すか。

元々私には「何かを推す、好きになる」になるという“オタク気質”があったように思う。

ゲーム、漫画、アニメ、アイドル、幅広いジャンルにのめり込むタイプだ。なぜそういったものが好きなのかという話はまた別の機会にする。

 

目次

 

 

1.「活動休止」という言葉

アイドルジャンルにおいてはスーパーアイドルさんを担当させて頂いている。

かれこれ13,4年の間、嵐さんのファンを名乗らせて頂いている。様々なジャンルで推しやファンをやってきたが、アイドルに関しては同じジャニーズ系列でも嵐さん以外に興味を示したことがなかった。多分それだけ私の中で唯一無二の存在だったのだろう。

 

そんな嵐さんが2019年1月27日に2020年末での活動休止を発表した。活動休止についても色々とお話したいが、今回はそれが目的ではない。私は「活動休止」をすぐに受け入れられた。

しかしそれは、「活動休止」という言葉の重さを理解していなかったからだと思う。毎週見ていた「嵐にしやがれ」、「VS嵐」がなくなり、5人での姿を見ることが出来ないという“非日常”がやってくることを無意識に否定したかったのかもしれない。それを自覚したのが、3月中旬だった。遅い。

 

 

 

2.Snow Manさんとの出会い

きっかけは友人A。コロナウィルスによる自粛ムードが始まり、友人Aはそのまた友人からお勧めされたSnow ManさんのYouTubeを見始めたのだという。その友人Aは「自分はなにかを強く好きになったことも、オタクになったこともない」とよく言っていた。そんな友人Aが「ここ1ヶ月Snow Manのことしか考えてない」と言ったのだ。

どれだけ凄い沼なんだSnow Man。そう思った私はその日、初めてジャニーズJr,チャンネルのいわゆる“すのちゅーぶ”を拝見した。

 

 

最初に思った感想は「いや、ちょっと人数多すぎ」。ファンをさせて頂いている嵐さんは5人。倍の人数じゃないか。しかも、最初に見た動画は人狼シリーズ第3弾。

youtu.be

 Snow Man 【超超大作】人狼ゲーム再び…本気の騙し合いで神展開!』

 

友人Aから「ゲームが好きなんだから人狼から見始めたらとっつきやすいと思う。」と言われたので素直に従ったのだ。しかし、この動画、まったく個人紹介がない。誰が誰だかわからないままゲームが進んでいく。しかも人狼ゲームそんなに上手じゃない…(たぶんSnow Manさんは素直な人が多すぎる)。「もっと占い師とかに扮して騙し合いするゲームのはずでは?」ともやもやしていた。

 

 

しかし、それがだった。「もっと上手にゲームが進んでいる回が過去の人狼ゲームシリーズにあるはずだ」と思った私はすのちゅーぶを遡り始めたのだった。そして“初日の出”回にたどり着く

youtu.be

Snow Man 画伯たちの衝撃イラスト!【寝たら見られない初日の出ロケ(前編)】』

 

なんとコメント欄がすごく温かい。これから9人体制で活動していく旨を最初に述べている動画であるため、新体制についてのコメントで溢れかえっていた。嵐さんという大きすぎるグループのファンをやっていると、自分とは違う考え方を持った人がたくさんいて、あえてそういう言葉は見ないようにしてきた。だけど、Snow Manさんのファンは凄く優しい方々が多いと感じた(後にSnow Manのファンにも様々な種類がいることを学ぶ)。

 

つまり、最初は Snow Manのファン」 に惹かれたのである。

 

 

コメントの愛が気持ち良くて、様々なすのちゅーぶを漁ること2週間。

どっぷりすのちゅーぶにハマっていた

元々、嵐さんの中でも二宮さんのバラエティーで魅せる絶妙な間とツッコミが大好きな私。Snow Manさんのバラエティーは「人を否定しない」グループであるため、最初は「少しツッコミ力に欠けるかな~」と思っていた(決して嵐さんが「人を否定する」グループであるわけではない。嵐さんは仲が良いからこその鋭いツッコミができるのだ)。しかしその分、阿部くん、翔太くんを中心に回数は少ないものの何気ないツッコミが良い切れ味を持っていて。良い緩急が生まれていると思う。(ああ、これについても語りたい。)

何よりも仲が良い。それは一番見ている人を楽しませる要素だ。

 

 

しかし、ここではまだ私がSnow Manさんを推す”決め手”にはならない。きっかけにすぎないのだ。

何故か。それはジャニーズJr.チャンネルで流れているSnow Manさんのライブ映像に全く惹かれなかったからだ。それはアイドル稼業にとって致命的。

いや、物凄いクオリティだと思う。6人体制時の『VI Guys Snow ManSnow Man「VI Guys Snow Man」(「ジャニーズJr.祭り 2018」単独LIVE in 横浜アリーナ)』 https://youtu.be/1W-cJyu1xlQや、

『Make It Hot』(Snow Man【ダンス動画】Make It Hot (dance ver.)』https://youtu.be/xYKgsayz4WY ) などの動画も見た。

武器であるアクロバットを中心に9人が完璧なダンスを魅せ、翔太くんを筆頭に歌唱力も高いメンバー。9人いるからこそハモリも沢山あって(余談ではあるが、私はハモリ厨である)聴きごたえも素晴らしい。

 

だが、なぜだろう。せっかくハマりかけていたSnow Manさんの良さがあまり現れていないような気がした(新規のくせに生意気な発言をどうか許してほしい)。バラエティーのわちゃわちゃとパフォのバチイケとのギャップが素敵。そう捉えればいいのだろうか?

何度も言うが私は「嵐さんのファン」をやらせてもらっているのだ。いわゆる王道アイドル、正統派アイドルのようなキラキラして爽やかで楽しくなる音楽。そういうのが好きだ。逆に嵐さんの中でも『your eyes』とか『Sakura』とかは少し苦手(“嵐さんの楽曲“は全部好きだけれども)。だから、これまでのジャニーズ路線とはちょっと違ったバチバチに踊れる格好良くてクールなミュージックのパフォーマンスには惹かれなかった。

単純に「Snow Man」というグループに対する事務所の売り出し方が私に合わなかったと言ってしまえばそれまでである。

 

 

 

3.『Happiness』

その旨を友人Aに伝え、「残念だけどSnow Manさんのファンにはなれないと思う…」と告げた。そしたらとあるライブの一部を見せてくれた。

 

それは『雪man in the show』でSnow Manさんが歌う『Happiness』

 思わず泣いた。ボロボロと泣いた。友人Aのいる前で。そこで初めて「嵐さんが2020年で活動を休止する」ことを理解した。冒頭で述べた、“「活動休止」という言葉の重さ“を理解した瞬間だ。

 

 

2019年の5×20ツアーで聴いた“あの”『Happiness』が嵐さんの歌う“最後の”『Happiness』になってしまうかもしれないこと。もう一生コンサートで、嵐さんの声(嵐さんの歌は生歌で聴くことに価値があると思う)を聴くことはないかもしれないということ。それを“嵐ではない”別の人たちが『Happiness』を歌っている姿で初めて自覚した。

 

 

それと同時に理解したのが「これがジャニーズの文化か」ということである。

まあ、嵐さんも先輩方から受け継いできたので“知ってはいた”のだが。偉大なる先輩の楽曲、衣装、エトセトラ…沢山のものを受け継ぎ、それを蓄積して、下の後輩に繋いでいく。ジャニーズの文化、“”の繋がり。これを改めて感じた( Jr.のファンの方々には「何をいまさら」と言われるだろう)。

嵐さんがこれからステージの上で『Happiness』を歌う機会はもうないのかもしれない。でも、それを歌い、引き継いでくれる新しい希望がある。そのことに感謝しかない。これは、ジャニーズ事務所、ジャニーズのタレント、ジャニーズJr.、すべてに対しての感謝である。そして、Snow Manさんに私は希望を見出したのだ。

 

 

「他にSnow Manが嵐の楽曲歌ってるシーンある?」と友人Aに伝えると同ライブでの『ファイトソング』と『Lucky Man』を見せてくれた。またもや泣く。まだまだ発展途上だけれど、それでも嵐さんの楽曲を自分たちなりに全力で楽しんで、それをお客さんに届けている。その姿に感動した。

これだよこれ。こういうパフォが見たかったんだよSnow Manさん。

全力で踊ってバチイケなのも良いけれど、「君たちの魅力はその仲の良さと純粋で楽しそうな笑顔ではないのかね?」と私の中の誰かが言っていた。

 

 

涙をボロボロ流す私の姿を見た友人Aは「これ全部見ろ」と言って『素顔4 Snow Man盤』を貸してくれた。スノ沼の元凶である友人Aの友人さんが又貸ししてくださったのだ。ありがとうございました。早速拝見した。

 

 

 

4.Snow Manさんというグループ

「このグループは“応援したい“と思わせる力がある」と思った。

このライブが新体制になって初のライブということもあるのだろう(私はその情報を知らずに見た)。長年嵐さんのファンをやらせて頂いているので、必然的に嵐さんとの比較になってしまうわけだが許してほしい。ライブでの煽り方やファンサなんかも荒削りで、演出なんかももどかしいと思う場面がちらほらあった(私は徹底的な“ジュンマツモト演出”に染まっている)。

 

だけど、その脆さが、未熟さが、「応援したい」とファンを奮い立たせるのだ。

 

特に、最後の挨拶の深澤さんのSnow Manを愛してください」という言葉。

すのちゅーぶを見ているうちにファンの皆様にも様々な意見があることを知った(ファンだって十人十色だ)。そんなファンのことをこの人たちは全部知った上でこの場に立ち、この発言をしている。

この言葉で「まだSnow Manさんは、彼らだけでは立って歩いていけないんだ」と気づかされた。嵐さんはもう自分たちの足で立ち、ファンの私たちはその背中を追いかけるのに必死なのだ。それとは真逆にファンが手を差し伸べ、背中を押してSnow Manさんが立ち上がっている姿がイメージされた。これが“Snow Man“というグループなのだと気づいた。

そして私もそんなSnow Manさんを愛して、応援したいと強く思ったのだ。

 

 

まるで嵐さんの深夜番組時代を思わせるようなわちゃわちゃしたすのちゅーぶ。

嵐さんの楽曲を楽しそうに歌ってくださったSnow Manさん。

その姿に最初は嵐さんを重ねてしまった。でも、見れば見るほどにSnow Manさんは嵐さんと違うんだと学んで。そして、それが嬉しくもあって。

嵐さんは嵐さんとして唯一無二で、Snow ManさんにはSnow Manさんにしかない魅力を知ることができた。

 

 

真夜中に一人、ライブ映像を見ながら号泣していた私は、そのままFCの入会ボタンを押すことになる。

 

 

 

5.備忘録として

なぜ、私がSnow Manさんを推すことになったかの経緯をこの場でだらだらと語ったのか。

これはまた嵐さんの話に戻ってしまうのだが、実を言うと私は嵐さんを好きになったきっかけが思い出せない。「こういう嵐さん大好き」「こういうところが良いところだよね」なんて例を挙げることはできるが、「どうして嵐さんを好きになったのか」という原点にはもう戻ることが出来ない。恋愛では「好きに理由なんていらない」なんて言葉もあるけれど、「推しゴト」に関してそれは少し寂しい気がする。

せっかく新しい「推しゴト」が生まれたのならば、これを機会に備忘録代わりに筆を手に取ってみた、というわけだ。

 

 

誰かに読んでほしいわけでも、推しに届いてほしいわけでもない。だけど、ほんの少しでも共感してくれる方がいらっしゃるならば、嬉しい限りだ。